IT業界の人材不足の対処法

バブルが崩壊後、日本経済は右肩下がりの不景気で、失業者の数も年々増えるばかりです。そんな中、ある特定の業種だけが深刻な人材不足を訴えているのも事実です。介護士などは、よくマスコミでも取り上げられ周知のことと思います。そしてIT業界もまた、人材不足を訴えている業界のひとつです。

特に専門の知識を要するIT技術者の人材不足は深刻です。だからと言って、専門の知識を要する技術者の人手不足を直ぐに解消することは出来ません。今から時代を担う学生たちにIT教育をしたところで、対応の遅い政府の政策では政策が可決するまでに数年はかかってしまうでしょう。およそ10年後にこの問題が解決されればいいほうだと思います。

それでは、現状、休日出勤や過酷な残業を強いられているIT技術者の問題はどうしたらよいでしょうか?私は、もともと建設業に従事していたので、建設業に置き換えて考えて見ました。建設業も、今では細分化されて様々な職業があります。まずは、この細分化により複雑な多くの知識を、よりコンパクトにすることにより、技術の習得者の数も増え、また専従することによりその技術も高まります。それでも、補えないところは、専門の技術を持つ職人とその手助けをする手元と呼ばれる人達で、現場は構成されています。例えば、仕事の準備、次の作業のための段取りや仕事を終えた職人の持ち場を手元の人達が後片付けをしています。そうすることによって、ひとつの作業を終えた技術者が直ぐに次の持ち場へと取り掛かれるのです。また、手元と呼ばれる人達の中から、職人の技術を学んで自らが職人となる人達も多くいます。
IT業界の人手不足も、このような形で当面の問題を補えないでしょうか?